CxOとは?概要と14種類の特徴・役割をまとめて解説 | 顧問バンク

コラム

CxOとは?概要と14種類の特徴・役割をまとめて解説

日本でも意思決定のスピードアップなどを目指してCxOを導入する企業が増えています。CxOとはどのようなものなのでしょうか。CxOの概要と種類、それぞれの役割を紹介します。

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CxO一覧

CxOは、欧米の企業を中心に用いられている役職名です。最近では外資系企業などを中心に、国内の企業でも用いられるようになっています。

CxOは、「Chief x Officer」を表す略語です。ちなみに、「Chief」は「ある組織の責任者」、「Officer」は「役員」などを意味します。「x」は特定の意味を持たず、担当する役割や業務が入ります。つまり「E(CEO)」や「O(COO)」「F(CFO)」などが代入されて、各組織の最高責任者を表す言葉になるのです。

CxOとよく似た言葉として、各事業の長を表す事業部長が挙げられます。CxOと事業部長を比べると、CxOは経営者層、事業部長は管理者層の意味合いが強くなると捉えられています。ただし、CxOに明確な定義はないため、具体的な役割は組織により異なります。したがって、企業によっては一般的にイメージされる事業部長とほぼ同じ役割を担うことも考えられます。

CxOの「x」には、それぞれの業務や役割を表す略語が代入されて、各組織の最高責任者を表す言葉になると説明しました。CxOの代表的な種類として、以下の14種類が挙げられます。それぞれの概要を簡単に説明します。

CEO(最高経営責任者)

CEOは、「Chief Executive Officer」の略語です。「Executive」は幹部や重役などを意味します。日本語に訳すと「最高経営責任者」となります。主な役割は、取締役会で決定した方針に従い会社を経営することです。代表取締役との違いは、経営に対する責任者であること。責任の範囲を経営に限定している点が特徴です。

COO(最高執行責任者)

COOは、「Chief Operating Officer」の略語です。「Operate」は「会社や組織を運営する」などを意味します。日本語に訳すと「最高執行責任者」となります。主な役割は、毎日の実務・運営に対する責任を負うことです。基本的には、CEOに次ぐNO.2のポジションと考えられています。日本企業では、会長がCEO、社長がCOOを兼務することが少なくありません。

CFO(最高財務責任者)


CFOは、「Chief Financial Officer」の略語です。「Financial」は「財務上の」などを意味します。日本語に訳すと「最高財務責任者」となります。主な役割は、資金調達や資産運用、財務戦略立案など、財務・経理に対する責任を負うことです。単に資金を調達・管理するだけでなく、資金面から企業活動をマネジメントする点がポイントといえるでしょう。

CTO(最高技術責任者)


CTOは、「Chief Technical Officer」の略語です。日本語に訳すと「最高技術責任者」となります。主な役割は、技術面に関する責任を負うことです。具体的には、技術開発に関する方向性の決定、研究開発の監督などを行います。経営的な視点をもって、技術部門をマネジメントする役割です。

CMO(最高マーケティング責任者)


CMOは、「Chief Marketing Officer」の略語です。日本語に訳すと「最高マーケティング責任者」となります。主な役割は、経営戦略に基づくマーケティング戦略を立案することと立案したマーケティング戦略を部署横断的に実行することです。経営者層の立場から、マーケティングをマネジメントする役割と言い換えることもできます。

CIO(最高情報責任者)

CIOは、「Chief Information Officer」の略語です。日本語に訳すと「最高情報責任者」となります。主な役割は、経営戦略に基づく情報化戦略を立案して、組織や部門を超えて実行することです。単にシステムを構築するだけでなく、自社の優位性を確立する情報化戦略を立案・実行することが求められます。つまり効果的なIT投資により、売上増やコスト削減、顧客ロイヤリティの向上など、企業価値を増大させていくことが求められるのです。重要性を増している役職のひとつといえるでしょう。

CHRO(最高人事責任者)

CHROは、「Chief Human Resource Officer」の略語です。「HR」は「Human Resource」、つまり「人材の」を表す略語となっています。日本語に訳すと「最高人事責任者」となります。主な役割は、人事に関する責任を負うことです。具体的には、経営戦略に基づき人事戦略を立案して実行に移します。もちろん、各人事施策の進捗管理も役割に含まれます。経営者層の1人として、人事に関する施策をマネジメントしていく点がポイントです。

CLO(最高法務責任者)

CLOは、「Chief Legal Officer」の略語です。「法律の」などと訳される「Legal」を含むことからわかる通り、日本語で「最高法務責任者」を意味します。主な役割は、企業法務全般に対し責任を負うことです。具体的には、法律改正への対応、契約書のレビューなどのほか、法務に関する知識を活用して経営戦略の立案に関わる、コンプライアンスの強化、ガバナンス体制の強化について意見するなどの役割を担います。コンプライアンス意識の高まりを受けて、注目を集めているCxOのひとつです。

CSO(最高戦略責任者)

CSOは、「Chief Strategy Officer」の略語です。「Strategy」は「戦略」を意味します。日本語に訳すと「最高戦略責任者」となります。主な役割は、経営戦略や事業戦略に対し責任を負うことです。具体的には、CFOと連携しつつCEOを補佐して、経営戦略・事業戦略の立案と実行を指揮します。グループ全体、企業全体の戦略に整合性を持たせる役割も担います。

CSO(最高販売責任者)

CxOには、いくつかのCSOが存在します。「Chief Sales Officer」もそのひとつです。「Chief Sales Officer」は日本語で「最高販売責任者」を意味します。主な役割は、商品やサービスの販売またはマーケティングに対し責任を負うことです。具体的には、市場のニーズに基づく販売戦略の立案・実行、実働部隊である販売部門の管理・監督などを行います。いずれにせよ、販売を拡大することが基本的な目的になります。

CAO(最高分析責任者)

CAOは、「Chief Analytics Officer」の略語です。日本語に訳すと「最高分析責任者」となります。主な役割は、アナリティクスでよりよい戦略立案をサポートすることです。具体的には、アナリティクスチーム・IT部門と利害関係部門を協力させて戦略立案などをサポートします。また、アナリティクスの活用を、企業に浸透させることも役割のひとつといえます。

CBO(最高ブランディング責任者)

CBOは、「Chief Branding Officer」の略語です。日本語で「最高ブランディング責任者」を意味します。主な役割は、ブランドマネジメントに対し責任を負うことです。具体的には、経営戦略に基づくブランドビジョンの策定、ブランドビジョンに基づくブランディング活動の実施などを行います。ブランディング活動の結果を定量的に評価し、目標達成に向けて変革を図っていくことも重要な役割のひとつです。

CPO(最高プライバシー管理責任者)

CPOは、「Chief Privacy Officer」の略語です。日本語に訳すと「最高プライバシー管理責任者」となります。主な役割は、顧客の個人情報管理・保護に責任を負うことです。具体的には、CFOやCISO(後述)などと協力して、個人情報保護マネジメントシステムの構築・運用などを行います。経済産業省は、「個人情報の保護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン」でCPOの設置を推奨しています。

CISO(最高情報セキュリティ責任者)

CISOは、「Chief Information Security Officer」の略語です。日本語に訳すと「最高情報セキュリティ責任者」となります。主な役割は、企業の情報セキュリティに関して責任を負うことです。具体的には、経営者層の立場を活かし情報システム部門とユーザー部門などをつなぎ合わせて、全社的な情報セキュリティ対策を行います。もともとはCIOが情報セキュリティ対策も担っていましたが、セキュリティリスクが高まっていることを受けてセキュリティ対策を専門とするCISOを設置する企業が増えています。

CxOの種類は今後も増加する

CxOは「Chief x Officer」を表す略語です。「x」に担当する業務や役割を代入することで、各組織を代表する最高責任者を表します。ポイントは、責任の範囲を限定することで役割を明確にしていることと基本的には経営者層に位置付けられることです。例えば、CEOは企業の経営に対して責任を負う最高経営責任者を意味します。CxOの種類は、企業活動の変化とともに変わります。今後も増加していくと予想できるでしょう。

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