コラム
M&A検討の際に売り手と買い手の間に立ちサポートするのがM&A仲介会社です。この記事ではFAとの違いや、M&A仲介会社に依頼するメリット、選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
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目次
M&A仲介会社とは、譲渡企業(売り手)と譲受企業(買い手)との間で、M&Aを成功させるため中立的なサポートを行う会社のことを指します。具体的には、相手企業の選定や両者の条件のすり合わせなどを支援して、M&Aを成功に導きます。
M&A仲介会社の目的は、あくまでM&Aを成約に導き両者の利益をバランスよく最大化させていくことです。そのため、常に中立的・客観的な立場で両者をサポートすることが大きな特徴です。
また、最近はM&A仲介会社を介さずM&Aを実行する方法として、売り手と買い手が直接交渉する「M&Aプラットフォーム」も出てきています。M&A仲介会社に支払う手数料などのコストを抑えられることで、特に後継者不足に悩む小規模事業者でもM&Aに取り組めることから、注目を浴びています。
M&Aプラットフォームは、経済産業省が公表した「中小M&Aガイドライン」にも明記され、中小企業M&Aの起爆剤として期待されています。
参考:経済産業省「「中小M&Aガイドライン」を策定しました」
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200331001/20200331001.html
しかし、M&Aの実行には売り手企業の価値評価や条件のすり合わせなど知識・経験が必要で、マッチングしてもM&Aが成立しないケースも少なくありません。
そのため、「M&Aプラットフォーム」であっても、M&A仲介会社の役割を持ったハイブリッド型のサービスも提供され始めています。
M&Aの際に、成立を支援・サポートしてくれる存在が「M&A仲介会社」と「FA(ファイナンシャル・アドバイザー)」です。この二者は共にM&Aに対してサポートする立場ではありますが、似ているようで業務内容・役割が異なります。ここでは、M&A仲介会社とFAとの違いについて解説していきます。
M&A仲介会社は、相手企業探しや売り手と買い手の条件調整など、M&A全般の手続きを中立的な立場で行います。一方、FAはM&Aを検討している会社へ、成約まで一連のアドバイスを行います。
どちらもM&Aに関するサポート・助言を行うことに変わりありませんが、中立的な立場のM&A仲介会社、どちらか一方をサポートするFAと立場に大きな違いがあります。
M&A仲介会社の主たる役割は、M&Aを成約に導くことです。売り手企業と買い手企業の間に入り、取引条件をすり合わせて双方にとってメリットある取引となることを目指します。
一方でFAは売り手側・買い手側どちらかの立場に立ち、依頼主のメリットを最大限にすることを目指します。依頼主の理想のM&Aを追求することが役割になるため、交渉がまとまらなかったり、成約までに時間がかかったりするケースもあり得ます。
M&A仲介会社とFAは、報酬の受け取り方が大きく異なります。M&A仲介会社は、双方の間に立って業務を行うため、売り手・買い手の両方から手数料を受け取ります。
対して、FAは売り手・買い手のどちらか一方だけから手数料を受け取ります。ただし、報酬体系はM&A仲介会社、FAに限らず、会社毎にかなりばらつきがあります。
依頼の際には、業務内容や役割だけでなく、報酬体系も確認する必要があるでしょう。
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M&A仲介会社に依頼するメリットは以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
M&A仲介会社の持つネットワークを利用し、自社の希望に合う相手先を見つけやすい点は大きなメリットです。M&A仲介会社は、普段からさまざまなネットワークを構築し、売り手や買い手の情報を集めています。多くの候補先の中から、自社に合う企業を選択できれば、M&Aを成功させる可能性もそれだけ高くなります。M&A仲介会社は、最良の相手先を見つけてくれM&Aの成功確率を高めてくれる存在といえるでしょう。
M&Aに関する幅広い知識や経験を元にした、専門的なアドバイスがもらえることもメリットです。M&Aを成功させるには、財務・会計・法務・事業などのさまざまな知識や経験が求められます。加えて、M&A成立に向けた条件面の交渉や統合後のシナジーを最大化する体制づくりなども必要です。
M&A成立までのさまざまなプロセスの中で不足があれば、統合後にトラブルが発生したり、思うようなシナジーが得られなかったりするケースも考えられます。M&A仲介会社は、M&Aに必要なこれらの知識や経験を豊富に持っており、案件やプロセスに応じた適切なアドバイスが受けられます。
M&Aは売り手・買い手双方で条件や希望があり、利害が対立することも少なくありません。M&A仲介会社は両者の間に入り、双方の言い分を聞いたうえで両者のバランスを取りながら取引を進めてくれます。両者の意思を把握したうえで進めるため、交渉も的を射たものになりやすく、短期間で交渉がまとまりやすくなります。また、両者の利益のバランスをうまくとってくれるため、取引が友好的に進みやすい点もメリットと言えるでしょう。
M&A仲介会社が、M&Aの成否に重要な存在であることはこれまでご説明した通りです。では、数多くのM&A仲介会社の中から自社に合う会社をどう選べばいいのでしょうか。ここでは、M&A仲介会社を選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
M&A仲介会社は、それぞれの会社で得意としている業界・業種や地域が違います。また、取り扱っている取引規模も異なります。
M&A仲介会社が得意とする業界・業種であれば、業界・業種に関する知識も多く、業界のネットワークも広いため、M&Aの成功確率は高まるでしょう。また、M&A仲介会社は中小規模の案件を扱うことが多いですが、中小といっても得意な規模はそれぞれ異なります。
取引規模によって、M&A仲介会社に求める能力や体制も異なるため、自社の規模にあった会社を選ぶこともポイントと言えます。
M&A仲介会社の過去の実績も重要なポイントです。
過去に豊富な取引実績のある会社であれば、それだけ豊富な経験を持ち合わせている証明になります。
M&Aの交渉過程では、条件調整などさまざまな課題が出てきます。
同じような案件の取引実績があれば、これらの問題にもスムーズな対応が期待でき、安心して依頼することができます。
M&A仲介会社へ支払う手数料が自社の予算に合っているかを確認しておくようにしましょう。
M&A仲介会社の料金体系は、着手金・中間金・成功報酬など複雑になっているケースも少なくありません。また、着手金を無料にしていたり、支払いのタイミングが異なっていたりと、会社によってその設定は様々です。よく確認せずに契約すると、思いのほか多くの費用を支払ってしまったということにもなりかねません。
M&A仲介会社を選ぶ際には、「料金体系がシンプルか?」「契約時点で報酬体系が明確か?」などもポイントとする必要があるでしょう。
M&Aでは、買い手企業が売り手企業の資産や事業内容を確認するデューデリジェンスという調査を行います。
デューデリジェンスは、簿外資産などM&A成立後にトラブルとなり得るものがないかを確認する意味でも非常に重要な工程です。そのため、デューデリジェンスでは、会計・法務・税務や事業内容に関する専門的な知見が求められます。これらをすべて自社で対応することは難しく、M&A仲介会社などの支援を受けながら進める必要があります。
適切な支援を受けるためにも、M&A仲介会社に各種専門家が在籍しているかを確認しておくと良いでしょう。
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M&A仲介会社は、中小規模企業のM&Aにおいて、取引を円滑に進め、成功に導いてくれる存在です。
M&Aには、会計・法務・税務などさまざまな知識が必要で、加えて条件の調整などの交渉力も問われます。スムーズに進めるためには、M&A仲介会社の専門性は必須といえます。
ただし、M&A仲介会社はそれぞれの会社で得意とする業種や地域も異なり、報酬などの設定もまちまちです。
M&Aの検討状況に合わせ、自社にあったM&A仲介会社を選ぶことは、M&Aの成否に直結するため、慎重に選択するようにしてください。
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