赤字になりやすいスタートアップ1期目で黒字化するためのポイント | 顧問バンク

コラム

赤字になりやすいスタートアップ1期目で黒字化するためのポイント

スタートアップ1期目は多くの企業が赤字になります。この記事では赤字になりやすい理由や黒字化にするためのポイントなどについて詳しく解説します。

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スタートアップ1期目が赤字になりやすい理由

創業間もないスタートアップ1期目は、一般的に赤字になりやすい傾向にあると言われています。

まずはスタートアップ1期目が赤字になりやすい理由について、詳しく解説します。

資金調達が潤沢で焦りがない

1つ目の理由には、資金調達が潤沢で焦りがないことが挙げられます。

スタートアップ直後は、ベンチャーキャピタルなどからの資金供給が豊富です。

資金調達元からみれば、現在の売上・利益状況よりも将来的な事業の急成長を期待して資金を供給しているわけですから、売上や利益を1年目から求めるわけではありません。

資金供給が潤沢にある状況で、売上・利益をあげなければならないというプレッシャーも少ないため、赤字になりやすい状況と言えるでしょう。

顧客数自体が少ない

2つめの理由として、顧客数自体が少ないことが挙げられます。

顧客数自体が少ない場合は、新規顧客開拓が中心の営業活動となるため、既存顧客への販売に比べてコストもかかり、売上も安定しません。

顧客開拓の費用が先行することがほとんどのため、1年目は赤字となることが多いでしょう。

黒字化させるノウハウがない

黒字化させるノウハウがないことも、赤字になりやすい原因のひとつです。

新規事業やスタートアップの段階では、既存事業とは異なる判断や知識、経験を求められることが多くなります。

既存事業の経験を元に進めてしまい、試行錯誤しているうちに赤字が膨らんでしまうことも多いのです。

利益より成長速度が優先される

スタートアップ時、特にマーケット自体が立ち上がったばかりの場合、特に重要なのはマーケットシェアを早期に獲得することです。

スタートアップ時には短期的な利益よりも、事業や商品開発、シェア拡大の優先度が高くなるため、赤字を容認する傾向にあります。

ただし、この際には「デスバレー(死の谷)」について注意しておく必要があります。

「デスバレー(死の谷)」とは、スタートアップ企業が短期的な利益よりもシェア拡大を優先し、資金投入を先行するため起こる資金不足のピークのことです。デスバレーを超えられず、資金ショートを起こし頓挫した企業は少なくありません。

資金ショートを起こさないための資金調達先の確保や、支出の抑制などの次善策を用意しておく必要があるでしょう。

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スタートアップ1期目で黒字化するためのポイント

では、スタートアップ1期目で黒字化するにはどうすれば良いのでしょうか。

黒字化に向けた具体的なポイントを見ていきましょう。

経費削減に取り組む

黒字化に向けた経費削減の取り組みは、地味ではありますが着実なポイントです。

多くのスタートアップ企業が赤字になり、事業化を目前にして撤退を余儀なくされるのは、資金不足により、デスバレーを超えられなかったことが原因です。

スタートアップ直後は収入が少ないため、できるだけ支出を減らし必要最小限の経費で企業運営が可能な状態にすることが重要です。

広告宣伝費は必要最小限にする

スタートアップ時期は、市場シェアの獲得に向けて広告などの利用をします。

広告は基本的に費用が高額となるほど、認知度や販売力への影響が大きく、売上拡大に期待ができます。特に認知度の低いスタートアップ時期は、広告利用によるマーケットシェアの獲得は魅力的に感じるでしょう。

しかし、大きな効果を生む広告は相応のコストがかかるため、資金に余裕がない状況のスタートアップ企業では致命傷になりかねません。

また、大きな広告費を投入して売上拡大が果たせたとしても、商品やサービスそのものに魅力がなければ、一時的なものにとどまってしまいます。

広告費用は必要最低限としつつ、自社の商品やサービスそのものの実力値を冷静に見極めることも重要だといえるでしょう。

コア業務以外は外注する

黒字化に向けた支出抑制の方法として、コア業務以外の業務を外注することも視野に入れましょう。

業務にかかる人件費は、固定費の中でも大きな部分を占めており、これをできるだけ抑えることが重要になります。

営業やマーケティングなどの必要なタイミングが限られている業務は、必要になったタイミングのみ外注することで、余計な人件費をかけることなく、効率的なコスト運用が可能です。

また、社内に経験豊かな人材がいない、組織を作る余裕がないなどの場合もまるごと外部に委託することを検討しても良いでしょう。

無理に自社内で人材を育成するよりも、低コストで着実な成果が期待できる場合も少なくありません。

コア商品にこだわらない

コア商品にこだわらないこともポイントです。

スタートアップ時には、事業をスタートするにあたって開発した商品・サービスをコアに事業展開をします。

しかし、その商品・サービスが必ずしも成功するとは限りません。商品・サービスにこだわるあまりに、販売が思うように伸びず経営が悪化してしまっては意味がありません。

市場の反応を柔軟に受け止めながら複数の商品・サービスを提供していくことで、まずは売上を確保し資金ショートを防ぎながら、マーケットシェアの拡大を目指すことが重要となるでしょう。

中長期的な目線で黒字化を目指すことも重要

ここまで、スタートアップ1期目を黒字化する上で、必要なポイントについて解説してきました。

もちろん、スタートアップ1期目から黒字化できれば、それに越したことはありません。

しかし、短期的な黒字化を目指しすぎるあまりに、本来投資すべき開発費用を抑えるなど、黒字化が将来の事業展開を妨げてしまっては元も子もありません。

帝国データバンクが調査した資料によると、大学発のベンチャービジネスが黒字化するまでには、平均で5.1年かかっています。つまり、それだけスタートアップ企業の黒字化には時間がかかるものなのです。

短期的かつ一時的な黒字化を目指すのではなく、中長期的な目線で事業を成熟させながら黒字化を目指すことも重要です。

参考:帝国データバンク「特別企画:大学発ベンチャー企業の経営実態調査(2018 年)」
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p180207.pdf

スタートアップ企業の黒字化は中長期的成長を見据えることが重要

スタートアップ1期目は、市場シェアも顧客数も少なく、売上が安定しないことに加え、資金も比較的潤沢な場合が多いため、赤字になってしまうことも少なくありません。

一方で、赤字がだらだらと継続してしまえば資金ショートを起こし、事業継続ができなくなる可能性もあることから、早期の黒字化へのプレッシャーに悩むことも多いでしょう。

スタートアップ1年目から黒字化を目指すには、経費を抑えたり業務を外部委託したりするなど、費用支出をできるだけ抑えるのが有効です。

また、黒字化をあまり意識しすぎず、中長期的に事業をどう成長させていくのかを見据えて、事業運営をしていくことが重要と言えるでしょう。

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